空飛ぶくじら

世界の美しさを封印

ハイドレンジアブルー

3度目の春か来た。迷いもなく、憂いもなく。悔いもなく、戸惑いもなく。 こうして明日を、4度目の春に向かって生きていく。 何かのはじまりは兎角ブルーになりがちである。環境の変化が伴えば尚のこと。自分の身体の変化にすら追いつかないのだから、目に…

・今年の11月最後の日、ヒョウとみぞれが降った。少し明るかった空が急に翳り、ゴツゴツと音がしたと思ったらたくさんのヒョウが降ってきた。仕事中だったわたしは手を止めて咄嗟に上司と顔を見合わせ、窓の外を見ると小粒大の氷の塊が降っている。ヒョウ…

恋と酸欠

宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩を何かの節目によく思い出す。モラトリアムの闇の中に希望を見出すような、とにかく10代の頃に出会ってよかった作品だと心底思う。熱心に仏教研究をしていた宮沢賢治の自己犠牲を美徳とする聡明な死生観は、わたしに…

台風の子孫

昔から、雲の流れが速いのをみて、上流域とわたしが立っている地上との差を感じるのが好きだった。ちょっとしたタイムラプス動画を見ているようで、変に心がワクワクした。台風の前兆、あの嵐の前の静けさが好きだ。 毎日毎日せわしなく生きる日々の中で、ふ…

コットンタオル

今年に入ってから何千㎞移動をしているか、自分でも計り知れないくらいには移動している。ゲルマン民族もびっくりの大移動である。 乗り物酔いを全くしないので、本を読もうがお菓子を食べようが逆立ちしてようがへっちゃらなんだけど、どうしてもぼんやりと…

ルイボスティー

・SNSが普及してから他人にエンターテイメントを提供するのが主軸になっているような人があちこちに増えたような気がする。ニュースすらエンターテイメントになるこんな世の中で、今日も消費コンテンツとして誰もが傍聴者として社会問題がネタにされる。そん…

空中都市

・社会にも他人にも干渉されないのどかな世界に住みたい。自給自足で生きているだけの小さい畑と小さい田んぼ、酪農、パソコンでのみやり取りする在宅の仕事。月に一度だけ、「外」に買い物に行く。そんな生活。 はっきり言って現代病なんだと思う。社会に属…

自然薯

・地物コーナーに自然薯が置いてあったので、割高だったけど好奇心から買ってみた。表面のひげを取り皮ごとすりおろしたものと、皮を剥いて刺身にしたものを用意。すりおろした方はとろろそばにして食べた。何といっても粘度が凄い。ほぼ餅である。というか…

water

・透きとおっていたい。冬の空気に溶け込むように、雪どけ水のように、健やかでいたいと思う。わたしは誰にもわたしの生き方を毒されたくない。健やかでいたい。 人を笑い者にするような低俗なやり方でしかコミュニケーションを取れない人や否定的な言葉ばか…

新嘗祭

・今日は新嘗祭(勤労感謝の日)だった。何の祝日かもあまり認識せず、のほほんと出かけてしまった。日本人なので祝日を意識していきたい。何となく一年を過ごしてしまうけど、現代病を煩わないためにはハレとケを区別する必要があると思う。単調に流れやす…

メレンゲパンケーキ

パンケーキが食べたい。卵黄を牛乳で泡だて、ホットケーキミックスを入れ、白くツノをたてたメレンゲを入れて作ったふわふわのパンケーキが食べたい。2段重ねにしたい。パンケーキの2段ベットの上に寝たい。ふかふかしたい。 ピンタレストを見漁ってたらめ…

抹茶ラテ

・また杏仁豆腐の話である。コタツに入りながら冷えた杏仁豆腐を食べているんだけど、セブンイレブンの杏仁豆腐ってそこらへんの中華より美味しくない?やばくない?最高。杏仁豆腐の毒があったら毒だって知ってても食べるよこれ。ほんとに。まじで。ボウル…

杏仁豆腐

何度も見ている夢を、今日も見た気がする。 どこかで読んだ話だが、人は周期的に同じ夢を見るらしい。たとえば2年、3年おきで。夢を覚えているのはレム睡眠の波のあとに起きたとき。一晩に何度も夢を見るのでだいたいの人はその日見た夢を全て覚えてはい…

そば湯

今日はそばを食べた。十割蕎麦。 そば茶を飲みながらそばと天ぷら盛り合わせ(えび、かぼちゃ、ししとう、かます、パプリカ、湯葉)を食べ、そば湯を飲み、デザートにそば茶ジェラートを食べた。 昼にみたテレビでちょうど自然薯の特集をやっていて、あった…

My favorite things

・ふかふか座面のラウンジチェア、着色銅器のペンダントライト、無垢材のサイドテーブル、さわり心地のいい毛布、洗いたてのシーツ、顔を埋めたくなる長座布団、全部わたしのお気に入り。 このラウンジチェアはいつか絶対買うと決めている。おおきなテレビの…

タルト・モンブラン

ここ数週間の山場を越えたので、ケーキを食べた。糖分最高。寒さに震えて糖分を生成しなくても、外部から摂取するのが一番美味しい。文化的な生活。 睡眠不足からのオール明けはつらい。わたしから睡眠を取ればきっと跡形もなくなる。 眠気で身体に力が入ら…

スイートポテト

寒さの中で、野菜は甘みを増す。 それは冬の寒さを生きるため。水よりも砂糖水の方が凍りにくいように、凍る温度を下げるために糖を生成する。 今年は寒い。 わたしもこの冬を越えれば、甘味が増した市場価値の高いヒトになるのだろうか。そんなのは嫌だ。人…

ピアスの穴を開けた。 運命を変えたい、とかそんな思いで。開けてしまったあとは、運命が変わったのかどうか判別することはできないけれど。そもそも運命なんて自分の思い込みで、誰にも何も決められていないだろうと。いったい誰に許しを請うのだろうと。そ…

美しく調和のある世界③

計画とは倒すために立てるものである。とりわけ計画が緻密になればなるほど、駅前に並ぶ自転車が一つ倒れると将棋倒しになるがごとく、出鼻をくじかれればその日の予定はしっちゃかめっちゃかになる。それが自然の摂理だろう。旅行計画とは得てしてそういう…

美しく調和のある世界②

好きな作家を北から南へ鴨川に沿って順に並べていいと言われたら、川の分かれ目である最北の鴨川デルタに君臨するのはモリミー先生であると断言する。森見登美彦氏。古風でユーモア溢れる文体と魅力的な登場人物でわたしを無闇に魅了し、京都の底なし沼に「…

美しく調和のある世界①

けがれきった身を清めるには一人旅はうってつけである。特に魔都、京都。その飽くなき魅力に一度取り憑かれたが最後、神社仏閣に惜しみなく金銭をつぎ込んでは神仏を参拝し、俗世から隔離された歴史的建築物に吸い込まれては無の境地に至る。まるでズブズブ…

夢の国レポート(海編)

いきなりですがこちら。何かお分かりでしょうか。今回泊まったホテルではありません。そうです。最上階からドーンッと落とされるアレです。胃の浮遊感は最高潮に達しますね。考えただけでものすごく気持ち悪いです。タワー・オブ・テラー、その名の通りホラ…

夢の国レポート(陸編)

十年ぶりくらいに夢の国を訪れて感動に打ち震え、下界しても未だ覚めやらぬ夢の感覚に戸惑ってるさまをお伝えしたいと思います。高揚感やばい。陸編ということで今回はランドの方を紹介します。まずはこちら。入園直後開けた視界の広場の奥に屹立するシンデ…