空飛ぶくじら

世界の美しさを封印

タルト・モンブラン

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ここ数週間の山場を越えたので、ケーキを食べた。糖分最高。寒さに震えて糖分を生成しなくても、外部から摂取するのが一番美味しい。文化的な生活。

 

睡眠不足からのオール明けはつらい。わたしから睡眠を取ればきっと跡形もなくなる。

眠気で身体に力が入らなかったのと荷物で下が見えなかったのと元来の性分(おっちょこちょい)が合わさって、帰る際に階段を2段ほど踏み違えてすっ転び、ひざを擦りむけ、足首を軽く捻挫した。消毒や湿布よりも、真っ先に布団が目に浮かんだ。わたしの万能薬は布団だ。四百四病に効く。

 

ゆず風呂に入った。ネットに入れて風の音を聞きながら(今日は風が強い)、ぼんやり冬について考えていた。

寒いのは苦手だけど、冬は好きだ。採暖効率の悪いコタツと、同じく採暖効率の悪い電気ストーブ、毛布にくるまりながら鍋をつつく。局所的な採暖を合わせてあったまる。そしてお風呂。冬のお風呂が好きだ。寒い中あたたまる過程が好きだと思う。

それに、冬の匂いも良い。何を以ってして冬の匂いといっているのか、自分でもよくわからないけど、透きとおるようなすっきりとした雰囲気が秋の匂いなら、すこし煤けた静かな感じが冬の匂いだと思う。雪が降る前の匂いも好き。

嗅覚がある面に関して長けている。そのせいで化学物質過敏症みたいな、アレルギーめいた体質なのだと思う。アレルギー源(タバコや香水の臭い)を感知すると、鼻と脳が直結してるのですぐに吐き気と偏頭痛を併発する。最悪だ。鈍感な方が断然いい。真っ先に自然淘汰される分類ではないか。

 

ヒトはみんな、土ではなく布団が還る場所なのだろうと思うくらいには、布団が産土だ。寝よう。