空飛ぶくじら

世界の美しさを封印

自然薯

・地物コーナーに自然薯が置いてあったので、割高だったけど好奇心から買ってみた。表面のひげを取り皮ごとすりおろしたものと、皮を剥いて刺身にしたものを用意。すりおろした方はとろろそばにして食べた。何といっても粘度が凄い。ほぼ餅である。というか完全に餅。芋じゃなくて餅。美味しい。とろろも美味しいが、刺身も美味しかった。わさび醤油につけて食べると最高。芋の風味がわさび醤油と調和して思わず大地の息吹を感じるレベル。芋の中では圧倒的里芋派だったわたしも、すっかり自然薯に傾倒してしまった。わたしが刺身醤油として愛用している地元特産のトナミ醤油と合わせて最高のコンビネーションだった。

 

 ・果物の中で昔から特別なものは、りんご。丸いフォルムがいい。丸いものは好き。

カトリック幼稚園に通っていたせいで豆つぶみたいに小さい頃は聖書関連の絵本をよく読んだ。絵本自体は昔から大好きで、綺麗な挿絵のあるグリム童話やディズニー絵本、幼稚園で毎月もらう薄い絵本をよく読んだ。あとは図鑑。

アダムとエヴァの楽園追放の話に出てくる知恵の実がりんごをモチーフにしているせいでりんごが好きだったのか、自分の名前が「り」からはじまるから強いこだわりがあったのか、いまだに判然としないけどいまでもりんごはすき。

 

・9月くらいからずっと体調が悪い。3ヶ月も悪かったら病気を疑うレベルだけど、そこまででもない。でも何だか体調が悪い。日本海側生まれのくせに、太平洋側の気候が性に合っているせいで月一で愛知に行ったときは頗る体調がいい。もしくは山。人の少ない山にこもるべきか。そうすれば止むに止まれず山に深入りし虎になって親友と再会を果たすことになるだろう。完全に山月記

今日はほとんど床に突っ伏して寝ていた。コタツの魔力。製図課題の進捗はまるでダメ。

 

water

・透きとおっていたい。冬の空気に溶け込むように、雪どけ水のように、健やかでいたいと思う。わたしは誰にもわたしの生き方を毒されたくない。健やかでいたい。

人を笑い者にするような低俗なやり方でしかコミュニケーションを取れない人や否定的な言葉ばかりを吐いている人、誇っていいよ。それが自己同一性。いわばアイデンティティ。いいと思う。わたしと合わないだけで。

水は生きるために必要不可欠で、人の身体は約7割が水分でできている。良い水はきっと良い人を作る。いい食事は健全な身体を構築し、良好な精神を作るだろう。口から摂取するものは少なからず身体を形成するのに影響すると思う。良い水は良い人を作る。口から摂取するものが身体を形成するのなら、耳から摂取する情報もきっとその人に影響しているだろう。

 

・オレッキエッテ(生パスタ)を作ろうと思って、起きたら昼前だったので普通にパスタにした。アンチョビとブロッコリーソースのオイルパスタ。適当にレシピを載せる。

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パスタとブロッコリーを茹でる。フライパンにオリーブオイルとにんにくを熱し、好みで鷹の爪をいれ、アンチョビを潰しながら炒める。ブロッコリーがくたくたに茹ったらフライパンにいれ、木べらで潰しながらアンチョビなどと和える。茹ったパスタをいれる。仕上げにオリーブオイルをかける。おわり。

 

・17時を過ぎるともうすっかり夜で、イルミネーションが煌々と光る公園をすこし散歩した。 息が白いのは当たり前で、寒いのも当たり前で、当たり前に冬だった。寒い。温泉が恋しい。

お金がなくて一番悔いているのは、ふらっと旅行に行けないことだ。温泉。温泉に入りながら冷酒を飲みたい。それか温泉はいいから京都に行きたい。旅に出ないと気力が風前のともし火である。

今のわたしにできるのは、にごり湯タイプの入浴剤のお風呂に入りながら本を読むくらいである。

 

新嘗祭

 

・今日は新嘗祭勤労感謝の日)だった。何の祝日かもあまり認識せず、のほほんと出かけてしまった。日本人なので祝日を意識していきたい。何となく一年を過ごしてしまうけど、現代病を煩わないためにはハレとケを区別する必要があると思う。単調に流れやすい生活に、折り目節目をつける。

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美術館をぶらっとして葉っぱを拾った。群れている葉っぱはいい。落ち葉を踏みながら散歩をするのがこの季節の楽しみ。色みが綺麗な葉っぱを拾うと、帰って本に挟み、しばらく置いて押し花にする。霜月は拾う季節だ。葉っぱだけでなく、栗や銀杏、柿、りんご、みかん、夢、希望、愛。思わず拾ってしまうものが多い。落ちていたらの話だけど。

 

・うちにはちりめんでできた大きな緋鯉のぬいぐるみがある。それはわたしが熱烈に支持している小説の一節に出てくるため、五月人形用のぬいぐるみをインターネットで買ったものだ。数年前、大きなダンボールの中に入っていた伝票が熨斗がけされていたときは、まさか注文主が二十代前半の独身女性とは誰も思わないだろうな、と虚ろな気分になった。ぬいぐるみ自体はとても気に入っている。百二十センチくらいの大きさなので抱き枕にはちょうどいいし、コタツで寝ころんで枕にするのもいい。「登竜門」という言葉に鯉は「竜門」と呼ばれる川をさか上ることで龍になると由来がある通り、出世の象徴のような意味もある。わたしが出世をしたらたぶんこの緋鯉ちゃんのおかげだろう。本人の意思は別にして。

 

・ライフ・ワーク・バランス。きっとわたしたちさとり世代は、たくさん稼ぐことより、適度に日々生きていけてたまにちょっと贅沢ができるくらいの稼ぎしか望まない。多くを望まず、羽目も外さず、物事を冷静に合理的に分析できる世代だ。たぶん。だから精神論や悪しき慣習などには簡単には屈しない。身体は拘束されても精神までは拘束できないだろう。と思う。自信がなくなってきた。楽して生きたい。わたしはできるだけ楽して生きたい。苦しいことに立ち向かうことが美徳な社会でも、わたしは楽して生きたいと思う。楽しければいいけれどつらいのは嫌だ。逃げたらダメな理由がわからない。

粛々と社会の歯車として消費される。自分より社会貢献を優先しなければならないのか。基本的人権とは何なのか。健康で文化的な最低限度の生活とは何なのか。わたしはわからなくなる。

 

・いつか標本を作りたい。虫は苦手なので、石とか、葉っぱとか、花びらとか。貝殻とか苔も面白いかな。収集癖。

 

・部屋を片付けられないのはどうしてだろう。ちょっと片付けてもすぐに自分が座ったときの手の可動域に物が集中する。物を探す時間は最大に無駄な時間だろう。分かってはいても、どうしても片付かない。部屋も心も散らかったままだ。

 

 

 

メレンゲパンケーキ

パンケーキが食べたい。卵黄を牛乳で泡だて、ホットケーキミックスを入れ、白くツノをたてたメレンゲを入れて作ったふわふわのパンケーキが食べたい。2段重ねにしたい。パンケーキの2段ベットの上に寝たい。ふかふかしたい。

ピンタレストを見漁ってたらめちゃくちゃ美味しそうなパンケーキの動画を見つけて、今日帰ったら作ろうと思って、コンビニに寄って杏仁豆腐とティラミスコーヒーゼリーを買って帰って食べた。正直意味がわからない。

 

いなり寿司のレシピを紹介する。

まず油揚げを半分に切り、中を開き、油抜きをする。出汁、砂糖、醤油を混ぜた合わせ調味料で弱火で10分ほど炊き、冷ます。酢飯を作る。米酢、砂糖、塩。油揚げの出汁で手を濡らしながら握る。いなり寿司ができる。

 

 

 

 

抹茶ラテ

 

・また杏仁豆腐の話である。コタツに入りながら冷えた杏仁豆腐を食べているんだけど、セブンイレブンの杏仁豆腐ってそこらへんの中華より美味しくない?やばくない?最高。杏仁豆腐の毒があったら毒だって知ってても食べるよこれ。ほんとに。まじで。ボウルいっぱいあったら顔面つっこむレベル

 

・トラスの応力をひたすら計算してる夢を見た。理学も数学も好きだけど大の苦手だけど、電卓を使っていいなら話は別だ。暗算がまるでダメ。好きなものがイコール得意なものになるとは限らないが、努力である程度何とかなる部分もあるというのが経験則。

 

・寒いのでドトールで抹茶ラテを飲んだ。

ミラノサンドとスイートポテトも食べた。そしてさっき夕飯の鍋を食べた。食べてばっかりである。やはり危惧していた通りブラックホールになる日も近いのではないか。暗黒点になるのは嫌だ。

 

枕草子清少納言が書いていた、あの有名な「春はあけぼの」からはじまる冒頭で、「冬はつとめて」という気持ちがよくわかる。冬はまだ夜の色が残る早朝のひんやりと透きとおった空気が一番いい。寒いのは苦手だけど寒い匂いは好きだ。川の上流のように心地いい。

 

 

杏仁豆腐

 

何度も見ている夢を、今日も見た気がする。

どこかで読んだ話だが、人は周期的に同じ夢を見るらしい。たとえば2年、3年おきで。夢を覚えているのはレム睡眠の波のあとに起きたとき。一晩に何度も夢を見るのでだいたいの人はその日見た夢を全て覚えてはいないだろう。覚えていたとしてもすぐに忘れてしまう。起きた直後はあんなに覚えていたのに、ふとした瞬間に「何だっけ」となってしまう。あのメカニズムは一体何なのだろう。胡蝶の夢。夢を録画できたらいいのにと思う。

 

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マンゴープリンを食べた。マンゴーというものはなぜあんなに美味しいんだろうな。バナナやパイナップルやグアバ、ドラゴンフルーツなどトロピカルな果物は数あれど、あれほどデザートに適した華やかなものはないだろう。 ちなみに杏仁豆腐は食べていない。 

杏仁豆腐は他の味覚に例えがたい珍味だと思う。芳醇で甘くて不思議な感覚。それこそまるで夢を具現化したような味。すこし弾力のある食感とつるんとすべる喉ごし。杏仁豆腐が毒物だったらたとえ毒にあたってでも食べたいという人が続出するだろう。ついに人類は支配され、杏仁豆腐は一晩で地球の天下を取ってしまう。第三次世界大戦の相手は杏仁豆腐かもしれない。そうなると手強い。あの手この手でハニートラップならぬ杏仁トラップで相手を誘惑し陥れ確実に侵略されてしまう。困ったものだ。

 

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とても素敵な食器を家に迎えてしまった。葉っぱのような形の、独特の匂いがする釉薬で作られたもの。深緑が神秘的な平皿。料理は器を含めて料理であると思う。視覚から得る心理作用が味覚を左右する。

 

積年の思いを遂げ、やっと湯たんぽを買った。湯たんぽカバーは食パンにした。信じられないと思うけど、わたしは食パンで暖を採る。字面だけでは意味がわからない。

 

 

 

 

 

そば湯

 

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今日はそばを食べた。十割蕎麦。

そば茶を飲みながらそばと天ぷら盛り合わせ(えび、かぼちゃ、ししとう、かます、パプリカ、湯葉)を食べ、そば湯を飲み、デザートにそば茶ジェラートを食べた。

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昼にみたテレビでちょうど自然薯の特集をやっていて、あったかいそばにかけて食べている様子をみたら無性にそばの気分になり、豚肉のトマト炒めの予定をやめてそばを食べに行った。

初めてそば湯を飲んだ。起きた後と寝る前に飲みたいくらいおいしかった。栄養満点。

 

週間予報に雪マークがあった。今週は雪が降るらしい。ますます布団から出られなくなる。布団が自分の皮膚の一部になる。毎朝自分の皮膚を剥がす思いをしなければならない。何の拷問だ。

 末端冷え性なので湯たんぽがほしいと去年あたりから考えているけど、考えているだけである。