空飛ぶくじら

世界の美しさを封印

杏仁豆腐

 

何度も見ている夢を、今日も見た気がする。

どこかで読んだ話だが、人は周期的に同じ夢を見るらしい。たとえば2年、3年おきで。夢を覚えているのはレム睡眠の波のあとに起きたとき。一晩に何度も夢を見るのでだいたいの人はその日見た夢を全て覚えてはいないだろう。覚えていたとしてもすぐに忘れてしまう。起きた直後はあんなに覚えていたのに、ふとした瞬間に「何だっけ」となってしまう。あのメカニズムは一体何なのだろう。胡蝶の夢。夢を録画できたらいいのにと思う。

 

 f:id:sunya289:20171120230731j:image

マンゴープリンを食べた。マンゴーというものはなぜあんなに美味しいんだろうな。バナナやパイナップルやグアバ、ドラゴンフルーツなどトロピカルな果物は数あれど、あれほどデザートに適した華やかなものはないだろう。 ちなみに杏仁豆腐は食べていない。 

杏仁豆腐は他の味覚に例えがたい珍味だと思う。芳醇で甘くて不思議な感覚。それこそまるで夢を具現化したような味。すこし弾力のある食感とつるんとすべる喉ごし。杏仁豆腐が毒物だったらたとえ毒にあたってでも食べたいという人が続出するだろう。ついに人類は支配され、杏仁豆腐は一晩で地球の天下を取ってしまう。第三次世界大戦の相手は杏仁豆腐かもしれない。そうなると手強い。あの手この手でハニートラップならぬ杏仁トラップで相手を誘惑し陥れ確実に侵略されてしまう。困ったものだ。

 

f:id:sunya289:20171120234911j:image

とても素敵な食器を家に迎えてしまった。葉っぱのような形の、独特の匂いがする釉薬で作られたもの。深緑が神秘的な平皿。料理は器を含めて料理であると思う。視覚から得る心理作用が味覚を左右する。

 

積年の思いを遂げ、やっと湯たんぽを買った。湯たんぽカバーは食パンにした。信じられないと思うけど、わたしは食パンで暖を採る。字面だけでは意味がわからない。